2010年01月15日

授業メモ0114

・エコノメ
Panel Data Analysis。休んだ先週はTwo-way component model(時間効果も入れる)、Serial correlation、Unbalanced panel、IV。今週はDynamic panelということで、過去のデータを操作変数としたり…ということをやりました。レポートもさくさくとやって提出。これで残りは最終レポートになります。


エコノメトリックスを「エコノメ」と略すのはWebで知って、カッコいいからかそれを利用しているわけですが、しっくりきてませんでした。

よくよく考えてみたら、ミクロは「micro+economics」でミクロ、マクロは「macro+economics」でマクロなのだから、「econo+metrics」だったらmetricsを残すべきですよね。エコノメだと「メ」しか反映されてません。ということで今度から元のように「計量」を使うことにします。
posted by とも at 13:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月12日

授業メモ0112

・ミクロ
principal-agent理論の、Hidden actionのとこ。actionが観察可能なケース(ベンチマーク)、risk-neutralなagent(agentにリスクを全て負わせる)、risk-averseなagent(リスクは分担)、と進んでいきました。ちゃんとやったのは3年の冬以来なので、懐かしくなりました。TAセッションは不完備情報下のSequential-Bargaining Game(gibbons)。


寒くて風邪っぽい人が多いようです。僕はちょっと前にひいてまだ治ってません。みなさんも気をつけてください。(ただ、ちょっと風邪くらいのほうが集中力が高まるかも…)

posted by とも at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月11日

続・会社は誰のものか

先日の記事「会社は誰のものか?公開会社法をめぐる議論」の話は下火になってかと思っていたが、まだ続いているようだ。

それでは株式公開企業は形骸化するのみか My Life in MIT Sloan

もう昨年の話であるが、神戸大の加護野教授による12/30の日経教室は、「ドラッカーと経営」をタイトルとしていた。3つのポイントのうち、2つが企業の目的に関するもので、『「企業の目的は利益追求」と決めつけるな』『利益以外の目的掲げ、チェックを怠るな』とある。

筆者は序盤で以下のようにまとめる。
>バブル崩壊以降、投資家志向の会社統治制度の改革が行われ、上場企業の経営者は熱心に利益を追求せざるをえなくなったが、その結果、かえって利益は得られなくなった。利益とは追いかけると逃げていく蜃気楼のようなものと思い知らされた経営者も少なくないだろう。良いことをすれば利益は後からついてくるという基本は、…
要するに利益を求めると利益が得られませんよ、という逆説だ。

またこういう法則が知られているらしい。
>…不思議なことに、利益にとらわれてしまうと見えなくなってしまうものがあるからだ。短期の利益に目を奪われて長期投資や長期の成果に結びつく投資が忘れられてしまうという現象がその典型である。これを経営のグレシャムの法則と呼ぶ。短期の意思決定は長期の意思決定を駆逐するという法則である。

ここまでの言説が正しいかどうかは今すぐ判定できないが、感覚的には十分理解できる。

株式会社の目的は理論的には「主権者である株主利益の最大化」である。これは本文でも暗に示されている。従業員を雇ったり借入を行ったりは、そのための手段に過ぎない。しかしこの「利益」というのは長期的な「利益の合計」の最大化である。近視眼的に利益を最大化をしても、その後の利益が続かなければ意味が無い。しかし人間には「利益を上げよう」と考えるとどうしても短期的になってしまうバイアスを持っている。

ここまでの話を私なりにまとめると、「利益追求はせず、利益以外の目的を掲げる」という目標は、長期的に利益を最大化するためのヒューリスティックスである、となる。「長期的な利益も大切にしなさい」と言うのだとピンとこないので、「利益の最大化は目的とするのはやめなさい」としてしまうのだ。こっちのほうがおそらく実践しやすい。「急がば回れ」という持っと端的な言葉もある。

経済教室では、この言説を補強するために名経営者(松下幸之助、稲森和夫両氏など)の言説が例示されている。「利益追求はしない」と言う目標は、長きに渡り経営学では語り継がれているのだろう。(繰返すが、これは利益最大化のためであると思う。)


話を本題の、株主主権論v.s.ステークホルダー主権論に戻す。このヒューリスティックスを用いて株主主権論を否定するのには、やや無理がある。あくまで経営学は経営者がどうすべきかを示したものであるから、政策担当者の目線とは異なる。政策担当者は経営者以外に株主・従業員など様々なプレーヤーに目を配り、インセンティブ構造を把握して制度設計を行うべきだ。特に従業員主権によって株主の投資意欲が減退することは、大きな問題である。

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2010年01月10日

授業メモ0108

少し遅くなってしまいました。

・労働経済(サーチ理論)
Two-Sided Search。2方面からサーチを行う…のですが、いろんなサーチ・モデルが出てきてごちゃごちゃになってしまっています。今度整理しないと…。やったのはBurdett and Wright(1998)とBurdett and Coles(1999)のモデルです。


今日はミクロの最後の宿題を片付けました。いやーでもシグナリング・スクリーニングは面白いですね。実生活は嘘と本音のシグナリング・スクリーニングの集合みたいなもんです。
posted by とも at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月07日

会社は誰のものか?公開会社法をめぐる議論

8日0:00ごろ追記:ny47thさんによるブログ記事がいろいろとまとめてくださっています

民主党の藤末健三氏による公開会社法に対する発言により、ネットでは「会社は誰のものか?」という議論が最近活発になっている。全ての追うことはできないが、関連するリンクをまず貼っておく。


藤末議員の主張
日本を捨てる製造業 2009/05/13
公開会社法 本格論議進む 2010/01/05
株主至上主義との決別 2010/01/07

反論
池田信夫氏
「公開会社法」が日本を滅ぼす
コンセンサス型企業の終焉
青木理音氏
株式至上主義って?
「株式」会社は株主のもの

擁護論
MIT MBAのLilac氏
会社は本当に株主のものか?という疑問に答える本

その他?
加護野忠男氏
民主党政権の試金石「公開会社法」を斬る


ここでなされているのは、大きくは「会社はだれのものか?」という議論である。議論の軸として、大きく「株主主権論」と「ステークホルダー主権論」に分かれる。前者は会社は「株主のもの」という主張であり、後者は株主以外の従業員、債権者、取引先を含む「ステークホルダーのもの」との主張である。


僕は池田氏・青木氏と同様に前者の立場をとる。理由は要約すると、いろんな人に主権を持たせると複雑になるので基本的に契約で対処し(労働法など、それぞれ法律による保護がある)、主権は株主のものに持たせる、ということである。


注意してほしいのは、「主権を与える」ということは権利関係をどう配分させるか、ということであり、「誰を大事に扱うか」ということではない。そこを混同すると話はややこしくなる。誰を大事に扱うかは各会社に委ねれば良いし、その評価は市場(金融市場、労働市場…)が決定してくれるだろう。


少し視点を変えて、なぜステークホルダー主権論が出てくるのかを考える。大抵ステークホルダー主権論は、「従業員に主権を」という意見であることが多い。従業員と企業の間は労働契約が存在するのでそれで十分だと思うが、それ以上の権利(つまり経営参加など)を求める声がこの理論には存在する。


結局この問題も、日本の就職活動は就職ではなく「就社」であり、同じ会社でずっと働き奉仕する、というストーリーの一部であるように思う。日本の労働者は企業と「契約」している、という意識が薄く、企業という「ムラ」に入ったようだ、というのはよく言われることだ。確かに、村民には何か権利がないのはおかしい。


この問題は非常に古く、それこそ株式会社の設立に伴って存在する議論である。現代では、各国のガバナンス形態は様々なので国際比較も興味深い。このブログで書いたことはほんの一部である。経済学からは池田氏も紹介しているTiroleのThe Theory of Corporate Financeが参考になる。コーポレートガバナンスの理論をまとめた1章を読むだけでも十分だ。(というより、私も1章しか読んでいない。ちなみに2章はコーポレートファイナンス)日本語の文献としては、大物経営学者らによる企業とガバナンスがある。


※初めてトラックバックを使ってみた。使い方がおかしかったら教えてください。そしてなんだか緊張する…

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2010年01月04日

新年の計

2009年は学部卒業、大学院入学および実家卒業、一人暮らし開始など激動の1年でした。4月からはとにかく経済学経済学。しかし日経を読み始め、blogやtwitterでの情報収集も徐々に拡大していった1年でした。


2010年はこんな感じでいきたいと思います。


・コースワーク無事終了
気がつけばあと一ヶ月でコースワーク終了。マクロが上手くまとまればなんとかなると思います。昨年の1学期より余裕があります。


・論文をたくさん読む
論文は実際ほとんど読んでない状態ですので、まずは論文をひたすら読むことからスタートです。目標として、100本読む!と言っておきます。長短、英文邦文合わせればいけるのでは?もちろん、重要な論文は「読み方の質」をしっかり保ちます。


・で、修士論文を作る
来年はM2なので、もちろん修論が1つの目標となります。ただ、上の論文読みこなしがまず目標であり、修論はその延長線上なのかな、と思っています。(一橋大学の山重先生のコラムを参考に考えています)


・情報収集
特にtwitterの影響で、やや情報過多になっている感があるので、上手い具合に情報の集め方を修正していけたら、と考えています。具体的には集める情報のジャンルを減らしていく予定。あとななめ読みを活用。


・ブログのスタンス
情報収集をしているといろいろと発信したくなることもありますが、まだしばらくは「日記」程度に抑えておこうと思います。「社会に何かを発信する」にはまだ実力不足ですし、時間もありません。たまに考えがまとまったら書く程度にします。


それでは1年間よろしくおねがいします。
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2009年12月27日

「完全競争」へのアンカリング

最近、経済学者はよく市場原理主義だと批判の対象となることがある。経済学的思考は人間の直感とは反するものであるから、程度の差はあってもこの傾向がなくなることはないだろう。


そもそも経済学者は市場原理主義というわけではなく、最も効率的である完全競争の状態においては市場に任せることが良い、と言っているだけだ。完全競争でない場合のことも検討しているし、むしろ不完全であるかどうかをしっかりと検討していくのがある意味本道でもある。


それじゃあ、経済学者は市場の状態について正確な認識を持っているのだろうか。私にはどうも思えない。市場原理主義と批判されてしまってもおかしくないくらいのバイアスは持っていると思う。


心理学・行動経済学においては「アンカリング効果」というものが観察されている。事前に情報を与えられると、その後の判断がその情報に引きずられてしまう、というものだ。事前の情報はランダムな数値などでもこの効果は発生する。


ここで、経済学者は「完全競争」という仮定にアンカーがおかれていないだろうか、という疑問が生じる。市場の不完全性を過少に見積もっていないだろうか。私の印象では、過少に見積もっているところがあると思う。(市場の有用性を強調するためのレトリックかもしれないが)


この傾向はむしろ学生に顕著だと思う。これは教育上の問題もあって、完全競争を教えるのに時間がかかり、「市場の失敗」にうまく手が回っていないのが実情だろう。(今年の阪大ミクロのコースでは外部性・公共財はやっていない。院試でも重要視されてなかった気がする)


とにかく、市場の失敗は常にあるかもしれないと冷静に分析することが必要だろう。経済学は鋭い切れ味を持つから、下手に使うのは危ない。
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記事で振り返る2009年(上)

2009年ももう終わりである。そこで、今年書いた記事を読んでいろいろと考えてみようと思う。さぁ、いってみよう!


1/21
>今の自分に必要なもの、それは「ライバル」の存在である。今まで、「ライバル」と思った人がいただろうか。中学のときにいたかもしれないが、高校大学で本気でライバルだと意識した人はいないような気がする。阪大では見つかればいいな。

残念ながら、今のところ阪大でも見つかっていない。コースで張り合う人はいるが、「その先」が違う。

1/28
>生産性があがらずむしゃくしゃしたので、携帯とPCに入っていたゲームをすべて削除してやった。なぜ昔からこうしなかったのだろう。

卒論完成直前の話。「ゲーム」は少なくなったが、mixiアプリやtwitterで代替してしまっているので、元に戻っている。他者がいる分、いろんな意味で違いはあるけど。

2/7
>前までは「博士号orPh.Dをとって学者になりたい」と強く思っていたが、最近考えが変わって、後者の部分はもっと柔軟になろうと思う。民間に出ても良いし、公務員とかでもいいんじゃないかと思っている。議員なども前々から一定の興味はある。

柔軟であろうという意識は変わっていないが、研究職でほぼ確定、と言える。「議員」って単語が出てきてて笑う。年老いたら考えます。

6/9
>今日はミクロの中間でしたが…だめでしたねぇ。実力の無さを痛感しました。帰ってきてまたミス見つけたりと、テンション下がりっぱなしです。
テストできなくて凹んだのは久々だな…。最近そこまで重要度の高いテストは無かったからな。(強いて言えば昨年のTOEFLあたり)

6/17
>ミクロ宿題返却。悪いと思ったいたのより悪い…
や〜やっぱり凹みますねぇ。テストの残像がまだ頭をよぎりますが、前向きにがんばろうと思います。期末での逆転ホームランを期待!

これらの文がどういう印象を与えるかはわかりませんが、この後2ヶ月はずっと沈んでいました。反骨精神でなんとか乗り切りました。


授業が始まってからは、あまり面白い記事がありませんでした笑 余裕の無さが出てましたね。下半期はまた後日。

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2009年12月25日

啓発活動の限界

みなさんご存知のとおり行動経済学を最近よく勉強している。(さらにいえば、思考の中心になってきている)


行動経済学の重要な知見の一つとして、「情報を与える」だけでは人々の行動を変えられないかもしれない、ということがある。


人々はときに酒を飲みすぎたり、車のスピードを出しすぎたり、犯罪に手を染めてしまったりする。それが悪いことだ、と知っていてもだ。以前例示したように、喫煙のリスクは喫煙者にむしろ過大に認識されている。行動経済学会のLoewenstein教授の発表では、ファーストフード店でカロリーを明示したところ、むしろ摂取カロリーが有意に上がったという結果が示されていた。


これは、「ダメ。ゼッタイ。」など啓発活動の限界を示唆していると言えよう。いくら良くないことを良くないと言っても、たとえ本人がわかっていたとしても、悪いことを「やってしまう」ことは起こるのである。


他人の行動に対し何か解決したい問題があるときは、呼びかけるだけでなく、様々なインセンティブや禁止措置を活用して、実際の行動を制御する必要があるだろう。情報を与えるだけで十分だ、と思ってはいけない。学校でなんちゃら委員とかやれば、こういう経験、いろいろあると思う。


ちなみにこれはおそらく教育に応用できる話である。(子どもは、勉強したほうが良いだろうことは結構知っていると思われる)この点はいろいろ考えてみたい。
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2009年12月22日

今年最後の授業メモ1222

・ミクロ
SignalingとScreening。一般的な(?)書き方も、だいぶ慣れてきたように思います。TAセッションではCheap talk。これもなかなかおもしろかったです。
今日やったことをまとめると、
・Signaling:情報を持っている人が、費用をかけて、情報を伝える
・Cheap talk:情報を持っている人が、費用をかけず、情報を伝える
・Screening:情報を持っている人に、情報を引き出すような選択をさせる
といったところです。


これで今年の授業は終了。年内に復習や宿題を済ませてしまいたいです。

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2009年12月21日

授業メモ1221

・行動経済学の理論
認知的不協和について。これは、心理学ではよく知られた、対立する2つの状態があるとき、不快感を覚えることです。そしてその不快感に対して、人間は行動または、「認識」を変えます。
例えば、イソップ寓話の「酸っぱいブドウ」の話があります。手の届かない美味しいブドウを見たとき、つまり「おいしいブドウがある」「しかし食べられない」という対立する状態があり、このままでは不快です。不快にはなんとかしたいですが、手は届かないので、「おいしい」という認識を「酸っぱい」という認識に変えます。
この認知的不協和は自信過剰や主観確率など様々な行動経済学的バイアスを説明できそうですが、経済学はまだ対応していません、という話でした。その上で先生の最新の研究を聞きました。

補足21:30:伝統的経済学では「信念(belief)」をもとに行動を選択するので、最適なbeliefを選ぶ、ということはありません。


・マクロ
サーチモデルに入る。Diamond and Fudenberg(1989)をもとに行います。サーチモデルは労働経済でいろいろやっていますが、そこではやっていないベルマン方程式のごりごり計算と、位相図の分析(労経では今のとこ定常状態のみを見ている)が中心となりそうなので、より勉強になります。
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2009年12月20日

冬休みの課題

テストもなく授業が落ち着いているし、冬休みもあるのでやりたいことがいくつか。

1つは、Baltagiの『Econometric Analysis of Panel Data』をじっくり読むこと。パネルのスタンダードな教科書です。

もう1つはアカロフ&シラーの『アニマルスピリット』を読むこと。週刊ダイヤモンドで本年のベスト経済書に選ばれた良書です。読み始めましたが、すんなりと読めそうです。

時間があったら、いくつか論文を読みたいです。
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2009年12月19日

授業メモ1218

・労働経済(サーチ理論)
Random Searchの話をいくつかしたあと、Direct Searchモデルへ。賃金が予め掲示され、その上で労働者が応募してくるようなモデルです。Game Theoryのモデルと、Competitive Searchモデルをやりました。
前者はたしかGibbonsに載っていた比較的単純なモデルで、後者は労働者と企業のあいだに競争するsub marketをモデルに組み込み、ホシオス条件(サーチモデルが社会厚生を最大化する)が常に満たされる(!)という結果が得られる、というものです。


そろそろ記憶だけでメモ書きは困難に…簡単な資料は持ち帰ろう。


午後は研究会に出席。首都大の石井先生の談合の話と、東大の柳川先生の資本市場の不完全性と国際貿易の話。前者は大変興味深かったです。後者は、難しかったです笑
posted by とも at 17:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月18日

行動経済学会2日目

2日目のレビューです。1日目よりメモ書きが多くざっくりです。すいません。
今さらですが、こういうことってブログに書いていいのかな…。


<研究者向け教育セッション「神経経済学」>
初めは阪大の田中先生の「神経経済学・はじめの一歩」。神経経済学の入門的内容を話していただきました。入門でした。ニューロをしっかりやるのは初めてなので、楽しめました。いくつか気になったのは…
・計算論的神経科学という分野があって、そこでは脳の数理モデルを仮定する
・経済学の問題:脳を「システム」として捉えていない、storyがない
・神経科学の課題:課題が単純すぎる
と言った点です。少なくてすいません…

次は玉川大の春野先生で「社会行動における個人差と神経機構」。こちらは主に実際の研究のお話でした。後半の囚人のジレンマの強化学習実験が面白かったですか。どんなのかと言うと…
・コンピュータ相手に囚人のジレンマを繰り返しプレーする
・コンピュータAはTit-For-Tat(しっぺ返し)、Bは70%の確率で協力行動をする
・Aには協力、Bには裏切りが最適戦略。被験者はプレーする中でコンピュータの戦略を理解できるか?
・理解できる人、Aだけできる人、できない人に分かれる。それぞれ脳(上側頭回)の活動が異なる。
学習できるかどうかが人によって異なるという、興味深い結果でした。


<パネルディスカッション「年金問題と行動経済学」>
ニッセイ基礎研究所の臼杵さん、学習院の鈴木先生、フィディリティ投信の野尻さんによるパネル。鈴木亘先生は社会保障で有名な先生ですね。内容は非常に多岐にわたったので、ざっくり箇条書きとします。
・年金未納問題:納得性も大事
・企業年金:加入が少ない→自動加入へ、過度なリスク回避、デフォルトが多いなどなど
・退職後年収:必要だと思う金額より積立が少ない、思っているより老後の生活は支出が多い
・ねんきん特別便の有用性←情報が送られてくる
こんなところでした。他にも、生活保護との関連などなど行動経済学から離れた年金問題もいくつか話しました。
最後に、鈴木先生の「行動経済学で年金問題がどれくらい解決できるか?」という質問への回答は「10-20%」。興味深い数値ですね。


今思い返すといろいろ憶えてないなぁ…と思いますが、致し方ないです。人間ですから。いろいろな分野の話を聞いて(むしろ専門に近い話を聞いていない)、刺激が多い2日間でした。M1の学生を入れていただき、ありがとうございました。

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2009年12月17日

授業メモ1217、生活習慣改善運動

・エコノメ
パネルデータの基礎。Within推定とBetween推定、GLSEと、標準通りやっていきました。あと3回あるのですが、どこまでAdvancedなとこまでやるのでしょうか…


最近生活習慣の改善を心がけていて、順調に進んでいます。早寝早起き、食事にもまあまあ気をつかっています。

自分は「学生」であるという意識から「研究者」なのだ、という意識変わってきたのが原因です。よくよく考えてみると、今年の1学期はひどかったなあと思います。

心身ともに健康なことが何より大事。良い習慣まではまだもう少しかかりそうですが、しっかりとしたいと思います。(無理しない程度に、ですが。)
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2009年12月16日

行動経済学会1日目

行動経済学会で聞いた発表をレビューさせていただきます。
文章でまとめるのが大変なので箇条書きします。

<Murphy's Law in Democratic Politics(名市大の村瀬先生)>
・従来の経済学では「市場の失敗があるときは政府がなんとかする」と考える
・今回は、「市場の失敗があるとき、政府も失敗する」という事象を考える
・原因は、感情的な投票者の存在
・投票者の非合理性は修正されない(no losses,no exit...)
・市場の失敗に対し、経済学者は「失敗」をなんとかしようと考える
・投票者は「市場」そのものに原因があると考える
・故に、市場の失敗がある分野では感情的投票により市場機能がさらに阻害される結果(政府の失敗)が起こる。

市場の失敗と政府の失敗の関連を考えた報告。今の日本を鮮やかに描いていて、大変興味深かったです。


<現状維持の政策決定について(東大の福田先生)>
・政策金利の意思決定が「現状維持」が多いことについて。
・効用に現状維持が良い、という変数を組み込む
・特に、金利の変更はインフレ率と○○(忘れました)というトレードオフがある変数に影響を与える
・結果、現状維持が発生しやすくなる。(損失関数が微分不能なV字形となる)
・シミュレーションしてみると、従来よりもfitする結果が得られる

手元に資料がなく、少ないメモと記憶が頼りに書いています。
現状維持バイアスを組み込みました、という単純な話だと思います。



行動経済学の大御所、Loewenstein教授による講演。
・Traditional economicsでは説明できない事象の例(肥満、借金、コンドーム使用など)
・行動経済学は人間のDecision Errorsを発見してきた(現状維持バイアス、自信過剰、主観確率などなど)
・そのため、Asymmetric Paternalismに基づく政策が考えられる。
nudgeで提唱されていたLibertarian paternalismとほぼ同じ概念。選択の自由を保ちつつ、「おすすめ」プランに誘導する)
・実証例:Subwayで、メニュー表示順番を変えると摂取カロリーが有意に変わる
(カロリーの明示は、むしろ摂取カロリーを上げる効果を有意に持つ)
・実証例:Health Risk Assesmentに加入させるための試み。加入へのインセンティブとして、「単純な報酬」と、「グループに対する報酬」を比較。後者のほうが加入率が上がる。

これがすべてではないですが、このような内容でした。
わかりやすくおもしろかったですが、結構知っていることも多かったのは残念なところ。60分だけだと、物足りなくなってしまうのは仕方がないのかもしれませんね。
しかし、しっかりとした実証分析にはさすがアメリカ、と思いました。


2日目はまた後日。
posted by とも at 23:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月15日

授業メモ1214その2、1215

・行動経済学
Benabou and Tirole(2002)をもとに、Self-confidenceがMotivationに与える影響を見ました。うろ覚えなのですが、Time-incosistentな選好だと有益な投資を実行しなくなる可能性があるので、過剰な自信を持つことでそれをカバーする、といった話だったと思います。あえて過去の記憶を忘れる、という話もしました。


・ミクロ
Adverse Selection。一般的な書き方?だったので、少しとまどいました…がんばって復習します。TAセッションではGibbonsやマスコレルの問題。PBEの導出は手を焼きますが、落ち着いてやれば大丈夫そうです。
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2009年12月14日

授業メモ1214

・マクロ
動的計画法。解き方をいろいろとやりました。今回で終わり。動的計画法ってもっとごちゃごちゃしてんのかと思った。いや、計算はごちゃごちゃしてるけど… ごりごりがんばろうと思います。いろんなパターンが解けるようにしないとな。
posted by とも at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月13日

第3回行動経済学会

前述のとおり、行動経済学会に行ってきました。今回は全体としての感想を述べます。


今回は特別セッションを中心に回りましたが、基本的に○○経済学として専門を持つ方が、行動経済学の要素を取り入れてみました、という感じでした。「行動経済学」そのものの議論はあまり聞かなかったなぁ、と。


これは、行動経済学の基礎理論が浸透してきた証拠なのかもしれません。応用経済学に様々取り込まれていることが実感できました。


一方で、行動経済学の最新理論がどうなっているかはわからなかったので、なんとも言えないところです。今理論はどういう方向に向かっているのだろう?行動経済学の大きな問題は「いろいろな理論が散乱している」ところで、そこをどう説明づけるかが課題なのですが、そこがどう発展していくのかが気になるところです。


どちらかというと、応用ミクロ経済学のいろいろな発表がある学会、といった印象でした。いろいろな分野の話が聞けるので、僕はこういうのは好きです。知識の広がりを感じました。


いろいろと刺激があって、おもしろかったです!セッションごとの話は、また後で。
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2009年12月11日

明日は学会

前日の記事のように、明日は行動経済学会に行ってきます。いろいろと楽しみです。特に、Loewenstein氏の講演ですね。内容は適当に記事にする予定。


ここ数日元気が無いので、元気が出ればいいな。
posted by とも at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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