2010年01月25日

授業メモ0125

・行動経済学
今日はNeuroeconomics(神経経済学)に関する議論について。非常に興味深いので詳しくは後日まとめたいが、極端な対立軸だけ記しておきます。

ニューロ肯定派「神経経済学で経済学の仮定がおかしいことがわかった。経済学は全面的に書き換えられるべき。」

ニューロ否定派「経済学の仮定は、あくまで現実を表すための「モデル」のものであるから、脳科学の知見がどうだろうと関係ない。」

神経経済学に関する議論は、それに対する理解を深めるだけでなく、脳科学との比較を通じて経済学そのものへの理解が深まります。これは、多くの経済学を学ぶ人に理解してほしい重要なこと。

(22:25追記)
23さんに非常に鋭いコメントを紹介していただきました。引用させていただきます!

>T大のK教授が以前セミナーでおっしゃっていたのですが
『ニューロエコノミクスでは経済理論が誤っていることを探求することが主流だが,経済理論が正しいことをニューロでも正しいと証明することも重要である』
…このことは深い示唆があるような気がします。


・マクロ
引き続きNew Keynesian Model。NKPC(New Keynesian Phillips Curve)の導出など。とにかく計算しました、としか言う事ないです。。。

posted by とも at 21:33| Comment(4) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
T大のK教授が以前セミナーでおっしゃっていたのですが

『ニューロエコノミクスでは経済理論が誤っていることを探求することが主流だが,経済理論が正しいことをニューロでも正しいと証明することも重要である』

…このことは深い示唆があるような気がします。

僕はニューロに関してはあまりわからないのですが,神経経済学がこのような深い意味で使えるものであって欲しい、と理論家を目指す者自分そう思います。
Posted by 23 at 2010年01月25日 21:55
これは鋭い意見!確かにそのとおりですね。対立構造が所与になっているのは良くないです。本文に引用させていただきます。

Posted by とも at 2010年01月25日 22:22
はじめまして。

上の対立軸は、肯定派も否定派も特に極端な人達だけを取り出している気がします。

ちなみに経済理論を肯定するneuroscienceの論文はそれなりにあるはずです。例えば

Preuschoff et al. "Neural Differentiation of Expected Reward and Risk in Human Subcortical Structures," Neuron, 2006.

は初歩のファイナンスで用いられる"meanとvarianceのトレードオフ"について分析しています。

neuroscienceが経済理論に知見をもたらした例としては、例えば

Fudenberg and Levine "A Dual-Self Model of Impulse Control," The American Economic Review, 2006.

があります。日本のグループが行ったneuroscienceの研究も、この論文中に引用されています。
Posted by tk at 2010年01月26日 01:30
はじめまして。有益なコメント、ありがとうございます。本文では極端な人たちをあえて取り出していますし、一応そのように記述していますが、「極端」であることをもう少し強調しておきます。
Posted by とも at 2010年01月26日 08:16
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/139350507

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。