2009年11月05日

実践行動経済学

『実践 行動経済学』


東京に行き来する間に読みました。刺激的でとても良い本でした。


行動経済学に関する本はたくさんあり、正直どの本も似たようなことが書いてあるのですが、この本はそこから一歩進んで、「選択肢の提示方法によって、人々の健康・富・幸福に寄与する」という問題を扱っています。


キーワードは「リバタリアン・パターナリズム」「ナッジ(原題)」。
人々がより良くなるだろう選択肢に誘導しつつ(ナッジ)も、(この辺がパターナリズム)選択の自由は確保する(この辺がリバタリアン)というアイデアです。


具体的には、臓器提供の意思表示は初期設定(意思表示をしていない状態)を「提供する」とおくか「しない」とおくかで大きく提供率が異なるため、前者にすることで臓器提供を大幅に増やすことができます。


このような政策が社会保障・環境問題や果てには「結婚の民営化」など様々な問題に切り込んでいます。


「選択肢を作る」という作業は意外と経験することが多いもの。読めば人間に関する洞察が深まり、有用となること間違いないでしょう。


「労働」においても、第4章でいう「ナッジが必要な条件」を満たすことも多そう(例えば、人々はそう多く職選びをする機会はありません)なので、応用可能性はかなりあると感じました!

posted by とも at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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