2009年12月31日

新成長戦略に対するつぶやき

政府の「新成長戦略」が発表された。ざっくり見てみた感想をtwitterでつぶやいたので、貼り付けておきます。ブログよりも口調がよろしくないのはご愛嬌ということで…


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2009年12月30日

この9ヶ月でどんな数学を使ったか

経済学研究科で使う数学の程度はこれから入る人は気になるところだと思うので、数学をどこまで使っているのかの実感を書こうと思います。


ざっくりいってしまうと、そこまで難しい数学はあまり利用していない気がします。入る前は集合論が云々でなんちゃら積分がどうのとかやるのかと思っていましたが、そうでもないです。


むしろ特筆すべきは、膨大な量の「比較的単純な」数式です。これらをしっかり処理できるかどうか、そして数式で表されているモデルにどんな意味があるか、をしっかり理解できることが重要なように思います。


これ難しいな〜と思うときは、大抵モデルそのものが難しいので、しっかりと解きほぐすことができれば数学的にはそこまでではない、ということが多いです。動学的最適化や動的計画法は慣れれば大丈夫なんじゃないか、と思います。不動点定理はナッシュ均衡の存在証明くらいでしか見ません。


しかし、上記の話はミクロマクロを中心としたの話で、統計学・計量経済学はまた異なります。これらはまた別方面の数学の知識を必要としますので、学部でしっかりやっていない人はむしろこちらの数学で苦労するのではないでしょうか。


さてここまでの話はあくまで「私の実感」です。私が大学受験でごりごり数学を勉強し、大学の教養レベル(微分積分、線型代数、集合論)も同じくごりごりやってきた、という背景があります。特に文系大学の数学教育は、大学間で驚くほどの差があります。


大学院の数学で苦労する人は、別に大学院の数学がすごい難しいというわけでなく、高校・大学での数学の演習量がそもそも少ない可能性があります。ここは人それぞれなので、他の人の話を聞いてみるのも良いでしょう。難しいことをやるのも必要ですが、きちんと基礎が固まっているかどうかを確認することも重要です。


ちなみに、大学院の数学に対する私の意見は以前の記事にあるので、参照してください。今回の記事もこの考えが色濃く出ています。(おそらく院生の中では主流ではないと思います)
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2009年12月27日

「完全競争」へのアンカリング

最近、経済学者はよく市場原理主義だと批判の対象となることがある。経済学的思考は人間の直感とは反するものであるから、程度の差はあってもこの傾向がなくなることはないだろう。


そもそも経済学者は市場原理主義というわけではなく、最も効率的である完全競争の状態においては市場に任せることが良い、と言っているだけだ。完全競争でない場合のことも検討しているし、むしろ不完全であるかどうかをしっかりと検討していくのがある意味本道でもある。


それじゃあ、経済学者は市場の状態について正確な認識を持っているのだろうか。私にはどうも思えない。市場原理主義と批判されてしまってもおかしくないくらいのバイアスは持っていると思う。


心理学・行動経済学においては「アンカリング効果」というものが観察されている。事前に情報を与えられると、その後の判断がその情報に引きずられてしまう、というものだ。事前の情報はランダムな数値などでもこの効果は発生する。


ここで、経済学者は「完全競争」という仮定にアンカーがおかれていないだろうか、という疑問が生じる。市場の不完全性を過少に見積もっていないだろうか。私の印象では、過少に見積もっているところがあると思う。(市場の有用性を強調するためのレトリックかもしれないが)


この傾向はむしろ学生に顕著だと思う。これは教育上の問題もあって、完全競争を教えるのに時間がかかり、「市場の失敗」にうまく手が回っていないのが実情だろう。(今年の阪大ミクロのコースでは外部性・公共財はやっていない。院試でも重要視されてなかった気がする)


とにかく、市場の失敗は常にあるかもしれないと冷静に分析することが必要だろう。経済学は鋭い切れ味を持つから、下手に使うのは危ない。
posted by とも at 23:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

記事で振り返る2009年(上)

2009年ももう終わりである。そこで、今年書いた記事を読んでいろいろと考えてみようと思う。さぁ、いってみよう!


1/21
>今の自分に必要なもの、それは「ライバル」の存在である。今まで、「ライバル」と思った人がいただろうか。中学のときにいたかもしれないが、高校大学で本気でライバルだと意識した人はいないような気がする。阪大では見つかればいいな。

残念ながら、今のところ阪大でも見つかっていない。コースで張り合う人はいるが、「その先」が違う。

1/28
>生産性があがらずむしゃくしゃしたので、携帯とPCに入っていたゲームをすべて削除してやった。なぜ昔からこうしなかったのだろう。

卒論完成直前の話。「ゲーム」は少なくなったが、mixiアプリやtwitterで代替してしまっているので、元に戻っている。他者がいる分、いろんな意味で違いはあるけど。

2/7
>前までは「博士号orPh.Dをとって学者になりたい」と強く思っていたが、最近考えが変わって、後者の部分はもっと柔軟になろうと思う。民間に出ても良いし、公務員とかでもいいんじゃないかと思っている。議員なども前々から一定の興味はある。

柔軟であろうという意識は変わっていないが、研究職でほぼ確定、と言える。「議員」って単語が出てきてて笑う。年老いたら考えます。

6/9
>今日はミクロの中間でしたが…だめでしたねぇ。実力の無さを痛感しました。帰ってきてまたミス見つけたりと、テンション下がりっぱなしです。
テストできなくて凹んだのは久々だな…。最近そこまで重要度の高いテストは無かったからな。(強いて言えば昨年のTOEFLあたり)

6/17
>ミクロ宿題返却。悪いと思ったいたのより悪い…
や〜やっぱり凹みますねぇ。テストの残像がまだ頭をよぎりますが、前向きにがんばろうと思います。期末での逆転ホームランを期待!

これらの文がどういう印象を与えるかはわかりませんが、この後2ヶ月はずっと沈んでいました。反骨精神でなんとか乗り切りました。


授業が始まってからは、あまり面白い記事がありませんでした笑 余裕の無さが出てましたね。下半期はまた後日。

posted by とも at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月26日

精神のゆらぎ

ここ数日は調子が悪く、主に自宅で静養している。11月下旬は風邪で寝込んだ。しかし今回は心の不調である。


いろいろと過敏になっていたようで、ストレスが蓄積、冬休み開始などとともに一気に出てきたようだ。思い返してみると、ここ1ヶ月くらいはむやみにストレスを感じていた気がする。


まぁこんなことはたまにあるので、そこまで心配はしていない。そのうち治る。(ほぼ治っている)


むしろ転んでもただでは起きぬ、の精神で、といろいろと考えてみた。おそらく、合理的経済人は心が不調になったりしない。悪いことがあって少し凹んだりくらいはすると思うが、必要以上に落ち込んだり、鬱になって塞ぎこんだりはしないと思う。


人間のこういった負の感情を経済学の観点から分析することも、有益かもしれない。もちろん行動経済学はこういったトピックにも取り組んでいると思うが、ここまでは踏み込んでいないと思う。精神医学との連携も考えられる。


労働経済学の例で言うと、長時間労働は精神疾患を引き起こす可能性を高くする。その背後のメカニズムを認識することは、有益である。この問題にはいずれ取り組んでいきたい。
posted by とも at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学院生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月25日

啓発活動の限界

みなさんご存知のとおり行動経済学を最近よく勉強している。(さらにいえば、思考の中心になってきている)


行動経済学の重要な知見の一つとして、「情報を与える」だけでは人々の行動を変えられないかもしれない、ということがある。


人々はときに酒を飲みすぎたり、車のスピードを出しすぎたり、犯罪に手を染めてしまったりする。それが悪いことだ、と知っていてもだ。以前例示したように、喫煙のリスクは喫煙者にむしろ過大に認識されている。行動経済学会のLoewenstein教授の発表では、ファーストフード店でカロリーを明示したところ、むしろ摂取カロリーが有意に上がったという結果が示されていた。


これは、「ダメ。ゼッタイ。」など啓発活動の限界を示唆していると言えよう。いくら良くないことを良くないと言っても、たとえ本人がわかっていたとしても、悪いことを「やってしまう」ことは起こるのである。


他人の行動に対し何か解決したい問題があるときは、呼びかけるだけでなく、様々なインセンティブや禁止措置を活用して、実際の行動を制御する必要があるだろう。情報を与えるだけで十分だ、と思ってはいけない。学校でなんちゃら委員とかやれば、こういう経験、いろいろあると思う。


ちなみにこれはおそらく教育に応用できる話である。(子どもは、勉強したほうが良いだろうことは結構知っていると思われる)この点はいろいろ考えてみたい。
posted by とも at 00:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月22日

今年最後の授業メモ1222

・ミクロ
SignalingとScreening。一般的な(?)書き方も、だいぶ慣れてきたように思います。TAセッションではCheap talk。これもなかなかおもしろかったです。
今日やったことをまとめると、
・Signaling:情報を持っている人が、費用をかけて、情報を伝える
・Cheap talk:情報を持っている人が、費用をかけず、情報を伝える
・Screening:情報を持っている人に、情報を引き出すような選択をさせる
といったところです。


これで今年の授業は終了。年内に復習や宿題を済ませてしまいたいです。

posted by とも at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月21日

授業メモ1221

・行動経済学の理論
認知的不協和について。これは、心理学ではよく知られた、対立する2つの状態があるとき、不快感を覚えることです。そしてその不快感に対して、人間は行動または、「認識」を変えます。
例えば、イソップ寓話の「酸っぱいブドウ」の話があります。手の届かない美味しいブドウを見たとき、つまり「おいしいブドウがある」「しかし食べられない」という対立する状態があり、このままでは不快です。不快にはなんとかしたいですが、手は届かないので、「おいしい」という認識を「酸っぱい」という認識に変えます。
この認知的不協和は自信過剰や主観確率など様々な行動経済学的バイアスを説明できそうですが、経済学はまだ対応していません、という話でした。その上で先生の最新の研究を聞きました。

補足21:30:伝統的経済学では「信念(belief)」をもとに行動を選択するので、最適なbeliefを選ぶ、ということはありません。


・マクロ
サーチモデルに入る。Diamond and Fudenberg(1989)をもとに行います。サーチモデルは労働経済でいろいろやっていますが、そこではやっていないベルマン方程式のごりごり計算と、位相図の分析(労経では今のとこ定常状態のみを見ている)が中心となりそうなので、より勉強になります。
posted by とも at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月20日

現代マクロ経済学講義

これも少し前になってしまいましたが、ものすごくざっくりと『現代マクロ経済学講義―動学的一般均衡モデル入門』を読みました。(しかも半分くらいしか読んでない)


コアコースをとっていても、マクロ経済学の枠組みが全くと言っていいほどわからない。この本を読んで、ようやくわかってきた。第1章をもとに、ざっくりまとめてみる。


・伝統的IS-LMモデル
経験則として使いやすいが、ミクロ的基礎付けが無い
(↑ルーカス批判:経済変数の関係は、個人の行動様式の変化で変わってしまうので、見た目だけのものであり意味がない)


・RBC(基本モデル)
Real Business Cycleモデルは、ミクロ的基礎付けのあるマクロモデルでは基本的なもの。(ラムゼイモデルに労働供給を加えたもの)完全競争・完全情報が仮定されている。
→理論・実証両面に不備がある
→完全競争・完全市場の仮定を緩める必要性


・発展したモデル
完全競争・完全市場の仮定を緩めた、多くのモデルが存在する。いずれも、ミクロ経済学の理論の発展がもととなっており、ここまでくるとミクロとマクロの境界は曖昧である。

代表的な3つのモデル
・New IS-LMモデル…財市場の不完全性を導入←不完全競争モデル
・Credit Cyclesモデル…金融資本市場の不完全性を導入←情報の経済学・契約理論
・サーチモデル…労働市場の不完全性を導入←サーチ理論


こんな感じだそうです。頭の中が整理されたので、非常に良かったです。ただコースワークでは成長論や世代重複モデルを扱ったのですが、これらがどう関連するかは、よくわかりませんでした。
posted by とも at 22:37| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

冬休みの課題

テストもなく授業が落ち着いているし、冬休みもあるのでやりたいことがいくつか。

1つは、Baltagiの『Econometric Analysis of Panel Data』をじっくり読むこと。パネルのスタンダードな教科書です。

もう1つはアカロフ&シラーの『アニマルスピリット』を読むこと。週刊ダイヤモンドで本年のベスト経済書に選ばれた良書です。読み始めましたが、すんなりと読めそうです。

時間があったら、いくつか論文を読みたいです。
posted by とも at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月19日

派遣禁止

派遣禁止がいよいよ具体化しそうですね。来年の通常国会での成立を目指すようです。最近この話題からやや遠ざかっている(マスコミも遠ざかっていると思う)ので、最近の動向はよくわかりませんし、過去いろいろ集めた情報も忘れてしまいましたが、


・登録型派遣と製造業派遣の原則禁止を予定。
・すでに製造業派遣は派遣から請負・直接雇用に移行している。
・が、結局非正規。そもそも派遣禁止→正規社員というルートはほとんどない。
・専門業種(26種)は禁止の対象外だが、それをうまく使えば派遣は使える


といった感じでしょうか。(ソースがなくてすいません)経済学界では派遣禁止反対が多いですが、僕は簡単には言いません。この話はもう少し深く考える必要がありそうな…


中途半端な記事になってしまいました。また、続報や考えることは書きます。
posted by とも at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働問題・労働経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

授業メモ1218

・労働経済(サーチ理論)
Random Searchの話をいくつかしたあと、Direct Searchモデルへ。賃金が予め掲示され、その上で労働者が応募してくるようなモデルです。Game Theoryのモデルと、Competitive Searchモデルをやりました。
前者はたしかGibbonsに載っていた比較的単純なモデルで、後者は労働者と企業のあいだに競争するsub marketをモデルに組み込み、ホシオス条件(サーチモデルが社会厚生を最大化する)が常に満たされる(!)という結果が得られる、というものです。


そろそろ記憶だけでメモ書きは困難に…簡単な資料は持ち帰ろう。


午後は研究会に出席。首都大の石井先生の談合の話と、東大の柳川先生の資本市場の不完全性と国際貿易の話。前者は大変興味深かったです。後者は、難しかったです笑
posted by とも at 17:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月18日

行動経済学会2日目

2日目のレビューです。1日目よりメモ書きが多くざっくりです。すいません。
今さらですが、こういうことってブログに書いていいのかな…。


<研究者向け教育セッション「神経経済学」>
初めは阪大の田中先生の「神経経済学・はじめの一歩」。神経経済学の入門的内容を話していただきました。入門でした。ニューロをしっかりやるのは初めてなので、楽しめました。いくつか気になったのは…
・計算論的神経科学という分野があって、そこでは脳の数理モデルを仮定する
・経済学の問題:脳を「システム」として捉えていない、storyがない
・神経科学の課題:課題が単純すぎる
と言った点です。少なくてすいません…

次は玉川大の春野先生で「社会行動における個人差と神経機構」。こちらは主に実際の研究のお話でした。後半の囚人のジレンマの強化学習実験が面白かったですか。どんなのかと言うと…
・コンピュータ相手に囚人のジレンマを繰り返しプレーする
・コンピュータAはTit-For-Tat(しっぺ返し)、Bは70%の確率で協力行動をする
・Aには協力、Bには裏切りが最適戦略。被験者はプレーする中でコンピュータの戦略を理解できるか?
・理解できる人、Aだけできる人、できない人に分かれる。それぞれ脳(上側頭回)の活動が異なる。
学習できるかどうかが人によって異なるという、興味深い結果でした。


<パネルディスカッション「年金問題と行動経済学」>
ニッセイ基礎研究所の臼杵さん、学習院の鈴木先生、フィディリティ投信の野尻さんによるパネル。鈴木亘先生は社会保障で有名な先生ですね。内容は非常に多岐にわたったので、ざっくり箇条書きとします。
・年金未納問題:納得性も大事
・企業年金:加入が少ない→自動加入へ、過度なリスク回避、デフォルトが多いなどなど
・退職後年収:必要だと思う金額より積立が少ない、思っているより老後の生活は支出が多い
・ねんきん特別便の有用性←情報が送られてくる
こんなところでした。他にも、生活保護との関連などなど行動経済学から離れた年金問題もいくつか話しました。
最後に、鈴木先生の「行動経済学で年金問題がどれくらい解決できるか?」という質問への回答は「10-20%」。興味深い数値ですね。


今思い返すといろいろ憶えてないなぁ…と思いますが、致し方ないです。人間ですから。いろいろな分野の話を聞いて(むしろ専門に近い話を聞いていない)、刺激が多い2日間でした。M1の学生を入れていただき、ありがとうございました。

posted by とも at 00:22| Comment(0) | TrackBack(1) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月17日

授業メモ1217、生活習慣改善運動

・エコノメ
パネルデータの基礎。Within推定とBetween推定、GLSEと、標準通りやっていきました。あと3回あるのですが、どこまでAdvancedなとこまでやるのでしょうか…


最近生活習慣の改善を心がけていて、順調に進んでいます。早寝早起き、食事にもまあまあ気をつかっています。

自分は「学生」であるという意識から「研究者」なのだ、という意識変わってきたのが原因です。よくよく考えてみると、今年の1学期はひどかったなあと思います。

心身ともに健康なことが何より大事。良い習慣まではまだもう少しかかりそうですが、しっかりとしたいと思います。(無理しない程度に、ですが。)
posted by とも at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月16日

行動経済学会1日目

行動経済学会で聞いた発表をレビューさせていただきます。
文章でまとめるのが大変なので箇条書きします。

<Murphy's Law in Democratic Politics(名市大の村瀬先生)>
・従来の経済学では「市場の失敗があるときは政府がなんとかする」と考える
・今回は、「市場の失敗があるとき、政府も失敗する」という事象を考える
・原因は、感情的な投票者の存在
・投票者の非合理性は修正されない(no losses,no exit...)
・市場の失敗に対し、経済学者は「失敗」をなんとかしようと考える
・投票者は「市場」そのものに原因があると考える
・故に、市場の失敗がある分野では感情的投票により市場機能がさらに阻害される結果(政府の失敗)が起こる。

市場の失敗と政府の失敗の関連を考えた報告。今の日本を鮮やかに描いていて、大変興味深かったです。


<現状維持の政策決定について(東大の福田先生)>
・政策金利の意思決定が「現状維持」が多いことについて。
・効用に現状維持が良い、という変数を組み込む
・特に、金利の変更はインフレ率と○○(忘れました)というトレードオフがある変数に影響を与える
・結果、現状維持が発生しやすくなる。(損失関数が微分不能なV字形となる)
・シミュレーションしてみると、従来よりもfitする結果が得られる

手元に資料がなく、少ないメモと記憶が頼りに書いています。
現状維持バイアスを組み込みました、という単純な話だと思います。



行動経済学の大御所、Loewenstein教授による講演。
・Traditional economicsでは説明できない事象の例(肥満、借金、コンドーム使用など)
・行動経済学は人間のDecision Errorsを発見してきた(現状維持バイアス、自信過剰、主観確率などなど)
・そのため、Asymmetric Paternalismに基づく政策が考えられる。
nudgeで提唱されていたLibertarian paternalismとほぼ同じ概念。選択の自由を保ちつつ、「おすすめ」プランに誘導する)
・実証例:Subwayで、メニュー表示順番を変えると摂取カロリーが有意に変わる
(カロリーの明示は、むしろ摂取カロリーを上げる効果を有意に持つ)
・実証例:Health Risk Assesmentに加入させるための試み。加入へのインセンティブとして、「単純な報酬」と、「グループに対する報酬」を比較。後者のほうが加入率が上がる。

これがすべてではないですが、このような内容でした。
わかりやすくおもしろかったですが、結構知っていることも多かったのは残念なところ。60分だけだと、物足りなくなってしまうのは仕方がないのかもしれませんね。
しかし、しっかりとした実証分析にはさすがアメリカ、と思いました。


2日目はまた後日。
posted by とも at 23:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月15日

授業メモ1214その2、1215

・行動経済学
Benabou and Tirole(2002)をもとに、Self-confidenceがMotivationに与える影響を見ました。うろ覚えなのですが、Time-incosistentな選好だと有益な投資を実行しなくなる可能性があるので、過剰な自信を持つことでそれをカバーする、といった話だったと思います。あえて過去の記憶を忘れる、という話もしました。


・ミクロ
Adverse Selection。一般的な書き方?だったので、少しとまどいました…がんばって復習します。TAセッションではGibbonsやマスコレルの問題。PBEの導出は手を焼きますが、落ち着いてやれば大丈夫そうです。
posted by とも at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月14日

授業メモ1214

・マクロ
動的計画法。解き方をいろいろとやりました。今回で終わり。動的計画法ってもっとごちゃごちゃしてんのかと思った。いや、計算はごちゃごちゃしてるけど… ごりごりがんばろうと思います。いろんなパターンが解けるようにしないとな。
posted by とも at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月13日

テスト

投稿がtwitterに反映できるかのテストです。
posted by とも at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第3回行動経済学会

前述のとおり、行動経済学会に行ってきました。今回は全体としての感想を述べます。


今回は特別セッションを中心に回りましたが、基本的に○○経済学として専門を持つ方が、行動経済学の要素を取り入れてみました、という感じでした。「行動経済学」そのものの議論はあまり聞かなかったなぁ、と。


これは、行動経済学の基礎理論が浸透してきた証拠なのかもしれません。応用経済学に様々取り込まれていることが実感できました。


一方で、行動経済学の最新理論がどうなっているかはわからなかったので、なんとも言えないところです。今理論はどういう方向に向かっているのだろう?行動経済学の大きな問題は「いろいろな理論が散乱している」ところで、そこをどう説明づけるかが課題なのですが、そこがどう発展していくのかが気になるところです。


どちらかというと、応用ミクロ経済学のいろいろな発表がある学会、といった印象でした。いろいろな分野の話が聞けるので、僕はこういうのは好きです。知識の広がりを感じました。


いろいろと刺激があって、おもしろかったです!セッションごとの話は、また後で。
posted by とも at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月11日

明日は学会

前日の記事のように、明日は行動経済学会に行ってきます。いろいろと楽しみです。特に、Loewenstein氏の講演ですね。内容は適当に記事にする予定。


ここ数日元気が無いので、元気が出ればいいな。
posted by とも at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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